2HDBMS 結果

今回はフロッピーディスクディスクに入る容量（実際は調査ミスで少し大きかったですが……）限定のbms大会ということで開催させていただきました、一風変わった集計形式により結構意外な結果になったかと思われます。

メイン部門のインプレ係数ですが、調整に大分悩みました。元々「バイト数」という存在自体がインプレの数値の平均桁数とかけ離れており、インプレッション数とその合計値で「インプレッションをもらっても意味がない」もしくは「容量を守っても意味がない」というどちらかの状況になってしまうため、今回のインプレ係数は集計後に慎重に慎重を重ね、適正値と思われる係数に調整させていただきました。
さて、本イベントは概要でも触れたとおり、「様々な圧縮技術を駆使し、1.44MBでどれだけ素晴らしいbmsが表現できるかが目的」だったため、「RETRO BMS EVENT」のように拡張定義の使用を制限せず、容量だけでとこまでこだわれるかのイベントとさせていただきました。
結果、今回の登録された作品は概ね意図通りの作品群が見れたと思います、容量をルール制限ラインまで調整して作られた作品もあれば、古くからの手法で容量抑えた作品、中にはかつて開催された「みにけび！」のような超低容量の作品まで様々bms作品がありました。
平均bmsの容量が大きくなっていくシーンの中でも「1.44MB以内」で様々な表現のbmsが作れることが今回のイベントの開催により、様々なbmsプレイヤーやbms作者の皆様に知れてよかったと思います。（結局ムービーいれた人はいませんでしたが）

さて、本イベントですがルールが普段BOF外で開催するイベントとしてはやけに堅い文章や、少しハードルの高いルールが設定されていたかと思います。
というのも本イベントは今後、bmsイベントを開催する上で必要であると思われる要素を導入しており、その反響も見ておりました。
普段参加される方におかれましては容量制限以外の箇所において「いつもと違うルール」を見かけていたかと思います。あれらはBOF実行委員会主催のイベントにおいて今後、導入を検討しているルールの一部となります。本イベントはその実験もかねておりました。

結果としては「実験的に導入した要素をすべて適用する」には至りませんでしたが、いくつかの要素に関しては今後のイベントでも取り入れる方針で検討しております。

bmsというシーン全体は時代と共に代わり、それはbmsイベントにおいても変わっていくものだと考えております。
本発表をもって2HDBMSの開催を終了とさせていただきます。参加していただいた皆様、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

余談ですが、今回のフロッピーディスク検証で諭吉の0.5人分消費しました。純粋な新品を入手しようとすると1枚あたり1000円近くするのでこれでも安い方です。
それでさらに後から気づいたんですが、どうも1.44MBのフロッピーディスクのイメージドライブを作れるフリーソフトがあるらしく、「検証した意味は……」と思ってしまいましたが、まああれはあれでインパクトがあったのでヨシとします。